シティバス基礎知識

大阪シティバスとは?

大阪シティバスは旧大阪市交通局(現・オオサカメトロ)の外郭団体・大阪運輸振興として1988年に設立。外郭団体の整理統合を経て2002年に旧大阪市バスの管理委託業務開始に合わせて路線バス事業を開始したのち、2014年に現在の社名に改称。

民営のオオサカメトロ(大阪市高速電気軌道)が発足した2018年に旧市バス事業の譲受により大規模な事業拡大が行い、車両数569両(2020年3月現在)を保有する民営事業者として現在に至っている。

筆頭株主はオオサカメトロで、営業所などの敷地や一部の在籍車両を同社からの貸与を受けるほか、シティバスの経営方針にも大きな影響力を持っている。

市内バスの歴史

大阪シティバスとしての歴史は浅いものの市内バスの歴史は古く、大阪都心部で路線バスが誕生したのは1924年。民営の旧大阪バス(大阪乗合自動車)によって産声を上げ、周辺各社局との統合を経て1940年に公営の旧大阪市電気局(1945年に交通局へ改称)に一元化された。

一元化された旧交通局では半世紀以上に渡って市内バスの運行に携わったものの、公営事業者特有の硬直性や投資失敗により経営破綻状態に陥り、地下鉄会計による破綻処理ののち2018年にすべてのバス事業を廃止。

便宜上旧市バス時代を起点に通算した表記も株主のメトロ側を中心に使用されているが、上記の経緯もあり旧市バスとはまったくの別組織である。

大阪シティバスの略称

大阪シティバスの略称については公式ホームページやリーフレット等では『シティバス』と呼称されており、グループ企業の略称『Osaka Metro(オオサカメトロ)』とともに公式略称として使用されている。

旧交通局が広く使用していた『市バス』と呼ばれたり政治的な面で侮蔑の意味も含む『シバス』と表記される例もあるが、左記の略称・表記は公式では用いていない。

コーポレートカラー・メッセージ

大阪シティバスのコーポレートカラーは現社名に改称された2014年から水色を使用。新興事業者らしい新鮮な色合いをしたカラーが選ばれ、2015年以降は車両のカラーリングにも採用されている。

コーポレートメッセージも2014年に制定。メッセージ『つなぎます 人・街・未来を』は2018年の事業拡大時に広く使用され、現在も社名表記や一部の車両にメッセージが表記されている。

シティバスの社章

シティバスの現行社章は現社名改称後の2015年に制定。社章は一般公募で選ばれ、社名の頭文字『O』をモチーフにバスの軌跡と地域に貢献する企業を丸で表現している。

この社章は一部車両を除き車両前面に貼り出されているほか、事業拡大後はパンフレットなどに登場する機会も増え、旧市バス時代の市章に代わる市内バスを象徴するマークとして定着している。

車両のカラーリング

旧市バスの外郭団体として発足したためバス事業開始当初は旧市バスとカラーリングを共有していたが、現社名改称を前後して独自カラーが順次登場し、現在は自社路線や貸切事業向けに使用される『標準色』が標準カラーリングとして採用されている一方、一般路線用向けは頻繁に新カラーリングが登場するなど安定していない。

2015年に登場した標準色。自社路線や貸切事業向け車両を中心に採用されている。

車両の社内番号

シティバスの社内番号は母体だった旧市バスの影響を受けており、局内番号として使用されていた表記法を一部踏襲している。

・上1桁目
9…自社路線用・教習車・メトロ委託路線用(大型車)
0…メトロ委託路線用(小型車)
1・2…一般路線用(いすゞ車)
3・4…一般路線用(トヨタ車)
5・6…一般路線用(三菱ふそう車)
7・8…一般路線用(EVM-J車)
一般路線車は西暦下2桁目が偶数年は1・3・5・7、奇数年は2・4・6・8を使用。

・上2桁目
初登録年の西暦下1桁(移籍車も同様に付番)

・上3桁目〜上6桁目
初登録時に以下の希望ナンバーにて登録。ただし、移籍車と2018年度までの自社導入車は払い出しの車両番号4桁をそのまま使用。
5001〜…IKEA行バス用・一般路線用
6001〜…空港リムジンバス用
7001〜…メトロ委託路線(オンデマンドバス)用
8001〜…メトロ委託路線(今里筋線BRT)用

2018年以降はなにわナンバー管轄内の各営業所と大阪ナンバー管轄内の守口営業所間を転属する例や自家用登録を営業登録に変更する例が発生しているが、希望ナンバーを取得して元の車両番号4桁をそのまま存続させている。

系統番号の表記

シティバスの系統番号表記も旧市バスの影響を強く受けており、旧市バスで使われていた「〜号系統」の呼称をシティバスでも使用している。

系統番号の割り振りは以下の通り。旧市バスからの継承路線については廃止時に使用されていた系統番号をそのまま引き継いでいる。

・自社運行路線
221号…空港リムジンバス用
240号〜243号…IEKA行バス用(2018年以降)
245号〜249号…USJ行バス用

・一般路線
1号〜98号…定期路線
101号〜199号…臨時路線

一般路線の区間便や経路違いの便は、系統番号の後ろにA・B・C…とアルファベットが割り当てられる。また、時計回り・反時計回りが存在する循環系統については、反時計回りがA、時計回りがB(経路違いはD)が系統番号の後ろに割り当てられる。

臨時系統は原則定期の系統番号に+100した番号が使用されるが、定期路線が存在しない経路で臨時系統が設定された場合は定期路線で使用していない空き番号に+100した数字が使用される。

営業所と略称表記

シティバスの営業所は現行の7営業所と旧社名時代に廃止された古市・長吉の各営業所が存在する。車体側面などに貼られる所属営業所を示す1文字の略称表記は2014年以降使用が一時中止されたが、2018年に復活し一般路線用車両を中心に使用されている。

現行の営業所名と略称表記・所在地の組み合わせは以下の通り。
(略称表記/営業所名/郵便番号・所在地)

なお、井高野営業所は2018年の開設当初から南海バスに管理業務を委託している。

バスターミナルと操車場・転回地

シティバスのバスターミナルは正式な停留所名には含まれていない場合も含めて6か所、車両の転回施設として使用されている操車場・転回地は計13か所存在している。施設名は前事業者時代のものを継承しているため、一部の転回地では現行の停留所名とは異なる名称が使用されている。

現行のバスターミナルは以下の通り。
(バスターミナル名/郵便番号・所在地)

現行の操車場・転回地は以下の通り。
(操車場・転回地名/郵便番号・所在地)

バス転回地の表記はバスの2文字が省略される場合がある。また、シティバスの運行管理は異常時を除き営業所で行われるため、操車場の名称が付く施設でも操車業務は実施していない。

排ガス規制の記号

バスの型式は製造メーカーによってそれぞれ付番法則が用意されているが、型式の冒頭に付けられる2〜3桁の記号は各社共通で適用される排ガス規制を意味している。

2005年規制以前は2桁番号を使用。規制の適合内容に応じて以下のとおり。

U-…1989年規制適合車
KC-…1994年規制適合車
KL-…1999年規制適合車(車両総重量12t超)

2005年規制以降は3桁の番号に移行。規制の適合内容に応じてディーゼル車は以下の記号が割り当てられる。

・上1桁目
L…2009年規制適合車
S…2010年規制適合車
2…2016年規制適合車

・上2桁目
D…軽油燃料(ハイブリッド無・2015年度重量車燃費基準未達成)
J…軽油燃料(ハイブリッド有・2015年度重量車燃費基準達成)
K…軽油燃料(ハイブリッド無・2015年度重量車燃料基準達成)

・上3桁目
G…総重量3.5t超

排ガス規制の適用を受けない脱炭素化車両は以下の記号が割り当てられる。
ZBC-…燃料電池・乗合用途

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