2020年度版のシティバス安全報告書が公表

毎年7月に公表が行われている大阪シティバス安全報告書の2020年度版が、シティバス公式ホームページにて公表された。

2019年度末(2020年3月31日時点)の在籍車両数は乗合561両・貸切8両の計569両(前年度から増減なし)で、輸送の安全に関する目標については2019年11月に起こした重大事故(被害者はのち死亡)などの影響で2年連続の未達成に終わった。安全報告書そのほかの記載内容は以下の通り。

・対浸水バス車両避難訓練を初開催
・注意喚起放送装置・LED前照灯を2020年度中に全車設置
・前年度試験採用した衝突防止補助システム(モービルアイ)の本格設置開始
・新型コロナウイルス感染症予防対策の内容を初めて記載
・2020年度予算の車両更新に約5億5千万円(18両)を計上

前年度の安全報告書にて2019年度予算として計上されていた車両更新(約6億3千万円・20両)については、今回の報告書にて2019年度の車両購入費(実績)が当初予算から大幅削減されたことが判明したため、何らかの事情により予算未執行となった可能性がある。

また、新型コロナウイルス感染症の影響による急激な経営環境悪化は考慮されておらず、安全投資の計画にも今後大きな影響を受けるおそれがある。

2020年度版の大阪シティバス安全報告書はこちら

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