阪急バス加島線が廃止
大阪シティバスの昼間割引回数券が利用可能となっていた阪急バス加島線(18系統・梅田〜加島駅前)が19日の運行を最後に廃止された。
加島線は傍系事業者の継承路線として1932年に開設。最盛期は府県境をまたいで伊丹市内まで乗り入れていたが、1990年代以降はJR東西線開業や沿線環境の変化により乗客数が減少。新型コロナウイルス感染症による乗客数急減や経営環境悪化も廃止の一因になったものとみられる。
なお、今回の廃止で梅田→中津六丁目間(大淀南一丁目経由)・十三〜加島間を走る阪急バスの路線が消滅したため、同区間の昼間割引回数券共通利用が終了となった。
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(写真は緊急事態宣言・外出自粛要請期間外に撮影)
廃止直前の加島線時刻表(写真は加島駅前停留所)。シティバスとの運賃同調開始当初は昼間20分間隔、のち昼間40分間隔での運行だった。
加島線の運行拠点となっていた阪急バス・豊中営業所加島出張所。加島線廃止に合わせて7月20日付で閉鎖された。
加島線廃止で競合関係が解消したシティバス97号系統(大阪駅前〜加島駅前)。最近の利用状況も考慮してか、阪急バス撤退後も増発等の措置は行われていない。