今里筋線BRT社会実験の効果検証が公表
オオサカメトロと大阪市が実施中の今里筋線BRT社会実験が開始から3年を経過することを受けて、これまでの実験結果をまとめた効果検証が2月28日に公表された。
検証報告によると、乗客数は土曜・休日を中心に新型コロナウイルス感染症流行の影響が続いているほか、通勤目的でのBRT利用が実験開始当初から増加していることも判明。利用客については平日の約4割、土曜・休日の半数弱が60歳以上の高齢層であることがアンケート調査にて明らかとなった。
また、これまでの利用実績を踏まえ現行の運行体制を前提とした需要予測も行われたものの、収支採算性は感染症の影響を受けない最良の想定でも年間2億円程度の赤字と試算され、今後沿線の人口減少が見込まれることや想定外だった生活様式の変化も生じたことで、実験環境も今後厳しさを増すものとみられる。
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