乗降データのAIカメラ取得実証実験を実施
バス車内のAIカメラにて取得した乗客の乗降データを自動で集計する実証実験が、3月下旬から7月末まで大和川地区を走る一部路線を対象に実施された。
実証実験の対象となったのは住之江営業所が担当する61A・B号系統など出戸バスターミナルを起点とする6路線で、実験で使用するAIカメラを車両出入口に2台設置。AIカメラで撮影された画像は個人が特定されない特徴量データとして変換が行われ、乗降データとして集計される仕組みとなっている。
今回の実験は大阪シティバスの親会社・オオサカメトロとAIシステム開発企業のアプリズム社と共同で実施し、調査員による旧来の調査と比べて非対面化や経費削減、継続的なデータ取得が期待されるほか、採算性が厳しい路線を実験対象に選択していることから、将来的な路線再編を見据えた資料としても活用される可能性がある。
車内中扉付近に設置されたAIカメラ。対象6路線に入る車両を対象にカメラの追設が行われ、実証実験実施中の案内が車内に貼り付けられた。