メトログループ2018-2025中期経営計画の2023年改訂版が発表
年度ごとに改訂されているオオサカメトログループ2018-2025中期経営計画の2023年改訂版が、7月27日付でメトロ公式ホームページにて発表された。
今回の改訂版では2年後に迫った大阪・関西万博に向けた記載が目立っているほか、2035年度までに一般路線向けの全車両を電気バスに切り替える記載も登場。大手格の事業者でほぼすべての車両を電気バスに切り替えることを表明するのは国内では初めてとみられる。
現在、一般路線向けの車両は大阪シティバスが事業拡大した2018年度以降に導入した車両と前事業者から継承した移籍車が在籍。ほとんどが環境負荷の高いディーゼル車で、電気バスへの切り替え・統一に伴い既存のディーゼル車は早期に新規導入を打ち切るものと思われ、グループ全体で脱炭素化の動きをより強めている。
シティバスに関係した主な記載事項は以下の通り。
・EDSS(ドライバー異常時対応システム)搭載車の増車(2025年度目標278両)
・電気バスによる万博会場輸送の実施(会場外シャトルバス115両・会場内バス輸送35両)
・万博ラッピングバスの運行(174両)
・バス運転の自動化(万博輸送でレベル4での運行)
・電気バスの積極導入(2025年度目標174両、2035年度を目途に全車切り替え)
・電気バスの点検・整備工場の設立・運営(2025年度までに開始目標)
・メトロ〜シティバス乗継拠点の乗継ハブ整備(2025年度目標15ヶ所)
・サイネージ付きバス停の設置(2025年度目標300基)
オオサカメトロの発表はこちら
導入打ち切り方針が事実上表明された現行のディーゼル車。シティバスの標準的な耐用年数(18〜20年)より大幅に早く除籍される車両も今後出るものと見込まれる。