オンデマンドバス社会実験をオオサカメトロなどとともに実施中

AIを活用したオンデマンドバス社会実験を2021年3月30日からオオサカメトロ・大阪市の共同で開始し、メトロのグループ企業である大阪シティバスも車両管理や運行業務などに携わっている。

運行範囲は当初東天王寺地区と大和川地区の2地区3区域で開始したのち、2022年4月からは都心の2区域にも拡大。運行区域の性格の違いから運賃は大人210円と大人300円(いずれも小児半額)の2種類用意されているほか、実験の規模拡大に合わせて運行区域に近接するタクシー会社への運行委託や車両譲渡が行われている。

このオンデマンドバスは2025年度を目標に市内全域での運行開始を計画しており、都心部での新たな移動需要の創出と採算性が乏しい地域サービス系路線の代替となる新たな公共交通機関の両面を見据えた展開を進めるものとみられる。

オンデマンドバス社会実験の公式ホームページはこちら
(画像はすべて2022年9月までに撮影)
(画像は緊急事態宣言・外出自粛要請期間外に撮影)

主力車両として導入されたトヨタ・コースター(CBA-TRH214W)。車体は岐阜車体工業製でシティバス所属車は全車住之江営業所に配属されている。

大和川地区の車イス対応車として走る日産自動車・NV200。こちらはシティバスへの配属はなく、メトロから運行委託を受けたタクシー会社に車籍を有している。

東天王寺地区・大和川地区の停留所ステッカー。オンデマンドバスが単独で発着する停留所では電柱や既存の建屋を間借りしている事例もある。

2021年12月に設置されたオンデマンドバス呼出用の専用電話。専用アプリでの呼出が難しい高齢者の利用を想定して出戸バスターミナルに設置されている。

都心部の停留所ステッカー。都心部ではシティバスの既存停留所を併用する場合のみの使用で、オンデマンドバス単独停留所ではアプリ上でのバーチャル表示を採用している。

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