新しい形状の広告付き上屋設置を確認

エムシードゥコー社が整備する広告付き上屋で、既存の設置例が確認されていない新しい形状の上屋が設置されているのを4月上旬までに確認した。今回設置が確認されたのは天王寺西門前停留所の2ヶ所(北行・南行)で、2ヶ所ともに南行のりばの移設・統合があった3月に設置されたものとみられる。

シティバスで広告付き上屋を移設以外の新規で設置した事例はこれまで無く、大阪市内での広告付き上屋を導入するのは大阪市交通局(現・オオサカメトロ、2018年バス事業廃止)・近鉄バスに続き3事業者目、同型の上屋新設も2014年ごろを最後に中断していたことから10年ぶりの新設再開となる。

今回新設された詳しい理由は明らかになっていないものの、歩道側の広告がサイネージ付きのものに差し替え可能な形状から市が計画している野外広告規制緩和を視野に入れているとみられ、既存の広告付き上屋が未設置で設置効果が高い都心部の停留所に新設が進むかが今後の焦点となりそうだ。

設置が確認された新型の広告付き上屋。既存の同型上屋から小型化されており、車道側への停留所名表記が廃止されていることが特徴となっている。

歩道側から見た様子。時刻表などの案内枠を車道と垂直に配置する構造に変更され、車道側から消滅した次停留所名の表記も時刻表案内の枠に移されている。

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