大阪市内バス 運行開始100周年を迎える
1924年に大阪シティバスの前身となる民営の旧・大阪バス(大阪乗合自動車)が大阪市内で路線バスの営業運転を開始してから、7月2日で丸100周年を迎えた。
市内バスの経営形態は時代によって異なり、戦時下で行われた後発だった公営の大阪市営バスへの併合や、1960年代以降長期に渡って続いた放漫経営の影響による事実上の倒産も経験。上場大手私鉄系事業者への分割譲渡も一時検討されるなどの苦境を経て、2018年からは民営の大阪シティバスによる運営に一本化された。
旧・大阪バス起算の歴史が長らく続いた市営バス時代に正史として扱われなかった影響も大きく、運行開始100周年を記念する動きはファン有志による祝賀が中心となったものの、運行開始101年目となる今後1年は大阪・関西万博の会場輸送など大きな事業が控えており、市内バスの新たな100年へ向けての役割が期待されている。