新型コロナウイルス感染症 長期運休中だった空港リムジンバスが正式に廃止

新型コロナウイルス感染症の影響で長期運休中だった空港リムジンバス(221号系統・関西空港第2ターミナル〜天満橋駅)が7月1日付で廃止されたことが、大阪シティバス公式ホームページで公開されている輸送約款の改正で判明した。最終運行日は緊急事態宣言発令中だった2021年1月31日で実質的な運行期間は10ヶ月のみだった。

空港リムジンバスは運行開始直前に発生した感染症の世界的流行により当初見込んでいた需要が完全に蒸発。当初設定されていた運行ダイヤの一部運休を経て全面的な運休へと突入し、その後も国際情勢の悪化や航空需要回復の遅れなどが影響し運行再開が見送られていた。

また、長期運休からの廃止ということもあり共同運行先だった京阪バス・関西空港交通も含めて積極的な告知は行われておらず、シティバスを含めた各社のホームページ上では運休中の案内がひっそりと消されるなど、廃止路線としても異例の幕切れとなった。

(車両の写真は緊急事態宣言・外出自粛要請期間外に撮影)
(スクリーンショットも含めた記事の無断転載はおやめください)

用途を喪失した天満橋駅停留所の3番のりば。停留所では正式な廃止後も路線廃止の告知は行われておらず2021年2月の休止時点での案内がそのまま残されていた。

路線消滅と同時に廃止となった大阪城公園駅停留所。標柱はのりば・おりばともに一般路線でも使用される簡易型で、こちらも休止直後の案内が残った状態となっていた。

関西空港交通管理の関西空港第1ターミナル停留所。路線廃止と同時に他路線の経路が変更されたこともあり、天満橋駅行きの案内は整列乗車用の看板を除いて撤去が完了している。

運行当時のシティバス担当便の様子。2020年8月に新製導入したふそう・エアロエースは半年弱のみの登板に終わり、3年以上にわたって客扱いしない状況が続いていた。

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