大阪・関西万博会場内外周バス「e Mover(イームーバー)」が運行中

大阪・関西万博の会場内外周バス「e Movver(イームーバー)」がオオサカメトログループ(メトロ名義で運行業務は大阪シティバスに委託)によって運行されている。

e Moverは(西ゲート北側の)西ゲート北ターミナル〜(西ゲートゾーン内の)リング西ターミナル間を結ぶ路線で、シティバスの循環路線で使われる付番法則に合わせて起点から反時計回りに走るリング西ターミナル行きを301A号系統、折り返し終点側か時計回りに走る西ゲート北ターミナル行きを301B号系統として設定。

料金は1回400円(大人・子ども共通)、1日乗り放題1,000円で、全区間公道を走行しないため遊園地のアトラクションに近い取り扱いとなっているほか、広大な会場内を歩かずに移動することが可能なバリアフリールートとしての機能も持ち合わせている。

今回運行しているe Moverでは全車電気バスによる運行や一部車両を対象にレベル4の自動運転や走行中給電の実証実験を行うなど、次世代技術を披露する場としての機能のほか、一部の停留所では関西電力の協力も得て同社が今回の万博で手掛けている脱炭素型の発電をPRも兼ねた未来社会をイメージしたデザインが採用されている。

(スクリーンショットを含めた無断転載はおやめください)

各停留所付近に設置されているイームーバーのバスのりばへの案内。案内は会場内のサインシステムに合わせており、停留所までの距離も表記されている。

走行中給電実証実験車となっている小型電気バス。各車に貼られているイームーバーのロゴに加えて、走行中給電に関するラッピングが追加されている。

走行中給電実証実験車の車内に用意された専用の案内広告。実験に関わるダイヘンによるワイヤレス給電の紹介が広告枠を使用して行われている。

降車ボタンが取り付けられていないバス車内。万博閉幕後のOMタクシー転籍・オンデマンドバス転用を見据えてのもので、降車時は申告制となっている。

起点として扱われている西ゲート北ターミナルの停留所。停留所のデザインは関西電力側によるもので、停留所の屋根内で水素発電に関する液晶映像が流されている。

各停留所に設置されている横長型のサイネージ付き標柱。一般路線の本庄西二丁目停留所に設置されている同型標柱とほぼ同じ形のものが用意されている。

標柱内で表示されているイームーバーの接近情報。会場内バスという性質も考慮され、停留所の地図とともに走行中のバスが地図内に表示されている。

西ゲート南停留所付近の様子。「〜停留所」までが正式な停留所名で会場外の一般的な停留所で見られるような外観のほか、反時計回りの便のみ停車する。

リング東停留所付近の様子。反時計回りのみの停車で、ナショナルデーホールの建屋を間借りしているためイームーバー唯一の建屋内にのりばがある構造となっている。

関西電力のデザインが採用された東ゲート南停留所。運行拠点の万博駐機場営業所と併設されており、時計回りの便も駐機場の出入庫経路を使用して停車する。

東ゲート北停留所の様子。反時計回りのみ停車し関西電力デザインの屋根が採用されているほか、走行中給電の設備も停留所に併設されている。

運行管理上は終点扱いとなるリング西バスターミナル停留所。工藤浩平氏デザインの休憩所に組み込まれているため独特のデザインが特徴となっている。

自動運転バスの記念乗車証。自動運転バスは定員制のため乗車証が乗車券も兼ねており、メトロの広報キャラクター「マイ」が描かれている。

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