大阪・関西万博閉幕 来場者輸送もすべて終了
184日間の会期で開催された大阪・関西万博が13日をもって閉幕し、大阪シティバスが担当した来場者輸送もすべて終了した。
シティバスは桜島駅万博シャトルバスや会期前半に設定された校外学習用貸切バスのほか、親会社のオオサカメトロ名義で運行した舞洲パークアンド万博シャトルバス・会場内外周バス「e Mover(イームーバー)」の運行業務を担当。万博に合わせて導入した新車の電気バスを中心に130両規模で来場者輸送に対応した。
万博閉幕に合わせて会場内に営業所を構えていた万博駐機場営業所は14日付で廃止となった一方、港営業所は当面のあいだ存続することがシティバス公式ホームページの組織図から判明し、転用待ちの一部車両が閉幕に合わせて港営業所に転属するなどの動きも発生している。
なお、今回の万博来場者輸送はシティバスファンを含めたバス趣味者の間でも関心の濃淡が大きく、大阪固有の政治事情を背景とした万博開催に批判的な情報発信も交通系現業経験者を中心に一部の趣味者からも閉幕まで続くなど、空前の輸送規模に対して趣味者間の足並みは最後まで揃わないままの会期終了となった。
(写真は一部を除き9月下旬以降に撮影)
(夢洲第1交通ターミナル内の写真は万博来場時に撮影)
(スクリーンショットを含めた無断転載はおやめください)
閉幕をもって供用終了となった桜島駅バスターミナル。桜島駅万博シャトルバスの拠点として共同で担当した他社の電気バスと顔を並べる姿は今回の輸送の象徴的な光景だった。
桜島駅シャトルバスで使用された運用識別用の号車表示。シティバスを中心に7社が共同で担当していたことから車両前面に運用を示したラミネートボードが使用された。
メトロ名義で運行されていた舞洲P&Rシャトルバス。メトロ社章の電気バスを中心に輸送に当たったが、当初計画されていたC駐車場発着の運行は取りやめとなった。
運行を終了した自動運転バス。今回の来場者輸送では舞洲P&R・会場内外周バスの2ヶ所で展開し、小型車は11月から南河内地区での実験に転用される予定となっている。
同じく今回の万博で実験が実施された自動給電バス。今後は自動給電装置撤去のうえ通常の小型電気バスとともにオンデマンド用としてOMタクシーへ移籍するものとみられる。
閉幕をもって廃止となった万博駐機場営業所。閉幕時点で大型車4両・小型車30両の計34両が在籍し、会場内外周バスや朝の東西輸送を中心に活躍した。
閉幕後も当面のあいだ存続する港営業所。閉幕をもって全車運用から離脱しており、酉島配属だったシティバス社章の電気バスが同営業所に集約されている。
