サイネージ付バス停標柱の本格設置を開始

メトログループ中期計画にて設置計画が記載されていたデジタルサイネージ付バス停の設置が本格始動し、初回設置分が11月15日から稼働を開始した。初回設置の対象となったのは土佐堀一丁目停留所(東行・西行)など7ヶ所で、今後2026年度末までに計300ヶ所に設置を進める。

サイネージ付バス停標柱は大阪市の広告規制緩和に先行して2023年7月に試験設置されたのち、2025年4月から開催された大阪・関西万博の会場内外周バス「e Mover(イームーバー)」の全停留所で設置。初回設置分はすべて万博会場で設置されたものと同型の横長タイプで、今後は正方形に近いタイプの設置も計画している。

稼働を開始したサイネージではバス接近情報のほかシティバスの運行に関連した案内が流されており、今後は親会社方針で順次縮小している車内広告などを代替する広告スペースとしての役割を期待されるほか、試験設置分で搭載されていた時刻表の表示機能は本格導入せず、時刻表掲出用のアルミ式標柱が別途設置されている。

今回のデジタルサイネージ付標柱設置は耐用年数を超過している前事業者設置のバス接近情報付標柱を置き換える目的も含まれているものの、事業廃止時に多額の管理費用が問題視された経緯などもあり、シティバスが主導して整備した「i・ma・doコード」と機能が重複するなかでの再整備は今後波紋を呼ぶ可能性がある。

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初回設置分のデジタルサイネージ付バス停標柱。前事業者時代を踏襲していた試験設置分から停留所名表記の様式などが一新されているほか、土台部分は撤去された旧標柱を流用している。

のりば側から見たデジタルサイネージの様子。接近情報の様式は6つ以上前の始発停留所から対応した新形態で日英韓中の4ヶ国語に対応。また、広告掲出スペースとみられる箇所は社章表示で固定されている。

バス接近を案内する新標柱の様子。バスの現在地が「まもなく到着」の表示に変わるほか、標柱上部の行灯が白く点滅することで接近を案内する仕組みとなっている。

新標柱への交換対象とみられるバスロケ付型標柱に設置された案内。接近機能を停止のうえ「i・ma・doコード」に誘導するお知らせが用意されている。

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